【実名】IT企画に強いエージェント vs メーカー出身者に優しいエージェント。35歳の正解は?
「転職エージェントなんて、どこも同じでしょ?」
「大手のリクルートかdodaに登録しておけば、間違いないよね?」
35歳、メーカー勤務。IT業界への未経験転職を決意した当時の僕は、そう高を括っていました。しかし、実際に活動を始めて気づいたのは、エージェント選びを間違えると、キャリアが180度違う方向(あるいは袋小路)へ向かってしまうという恐ろしい現実でした。
IT業界は変化のスピードが異常に速いです。2026年の今、AI導入が進み、企画職に求められるスキルセットも激変しています。そんな中で、業界知識のない担当者に当たってしまうのは、羅針盤を持たずに荒波へ漕ぎ出すようなもの。
今回は、僕が実際に使い倒したエージェントを「実名」で比較し、35歳のメーカーマンが最短で年収150万アップを勝ち取るための**「エージェント・トーナメント戦略」**を公開します。
目次
- 【比較表】大手 vs 特化型。35歳が知るべきエージェントの立ち位置
- なぜ、まずは「doda」なのか? 市場の「解像度」を上げる第一歩
- 「JACリクルートメント」が35歳のフィニッシャーになるロジカルな理由
- 【実録】「SaaSって何ですか?」担当者の知識不足で起きた悲劇
- まとめ:自分に合う担当者を「トーナメント形式」で選ぶ最強の戦略
1. 【比較表】大手 vs 特化型。35歳が知るべきエージェントの立ち位置
転職エージェントには大きく分けて、あらゆる求人を網羅する「総合型(大手)」と、特定の層に強い「特化型」があります。2026年の転職市場における、主要エージェントの傾向をまとめました。
| エージェント名 | タイプ | 35歳メーカーマンへの推奨度 | 特徴・強み |
| doda | 総合型 | ★★★★★ | 求人数が圧倒的。 IT未経験でも「まずは会いたい」という企業を網羅できる。 |
| JAC Recruitment | ハイクラス | ★★★★★ | 30代・40代に強い。 メーカーの管理経験をIT語に翻訳する能力がピカイチ。 |
| リクルートエージェント | 総合型 | ★★★★☆ | 業界最大手。データに基づいた論理的なアドバイス。ただし、担当者の当たり外れが激しい。 |
| マイナビIT AGENT | IT特化 | ★★★☆☆ | 若手〜中堅に強い。企画職よりもエンジニア寄りの求人が多い印象。 |
| レバテックキャリア | IT特化 | ★★☆☆☆ | エンジニア経験者には最強。未経験からIT企画を狙うには少し敷居が高い。 |
結論から言うと、35歳の僕たちが狙うべきは、**「dodaで分母(求人数)を確保し、JACで精度(マッチング)を高める」**というハイブリッド戦略です。
2. なぜ、まずは「doda」なのか? 市場の「解像度」を上げる第一歩
「未経験の自分を雇ってくれるIT企業なんて本当にあるのか?」
この不安を払拭するために、最初に登録すべきはdodaです。
圧倒的な「打席の多さ」が自信を作る
dodaの強みは、その求人ボリュームです。35歳・未経験という条件でも、dodaのAIマッチングや担当者の提案からは、驚くほど多くの求人が降ってきます。
- 市場価値の可視化: 届く求人票の「年収提示」を眺めるだけで、「自分は今、600万〜800万のレンジで求められているんだ」という相場観が掴めます。
- IT企画の「穴場」が見つかる: 大手だけでなく、伝統的な企業がDX(デジタルトランスフォーメーション)のために立ち上げた新規事業部など、メーカー出身者が活躍しやすい「穴場」の求人が紛れ込んでいます。
まずはdodaで広く網を張り、自分の経歴のどこに反応があるかを確認する。これが、失敗しない転職活動の「予習」になります。
3. 「JACリクルートメント」が35歳のフィニッシャーになるロジカルな理由
求人の森で自分の立ち位置が分かってきたら、次に向かうべきはJACリクルートメントです。ここは35歳からの転職において、まさに「本命」と言えるエージェントです。
「おじさんの作法」を高く売るプロ集団
JACのコンサルタントは、一人の担当者が「企業側」と「候補者(あなた)」の両方を受け持つ「両面型」というスタイルをとっています。
これが何を意味するかというと、彼らは**「企業の部長クラスが、メーカー出身のあなたに何を期待しているか」をナマの声で知っている**ということです。
- スキルの翻訳力: あなたの「泥臭い社内調整」を、「ステークホルダーを巻き込んだプロジェクトマネジメント」という高単価なスキルとして、企業へ猛烈にプッシュしてくれます。
- 年収交渉の強さ: ハイクラス層(年収800万以上)を主戦場にしているため、年収を「下げない」どころか「積み上げる」交渉に非常に慣れています。
僕が年収150万アップを確定させた際も、JACの担当者が「この方のメーカーでの10年は、御社のDX推進に絶対に必要です」と言い切ってくれたことが決定打になりました。
4. 【実録】「SaaSって何ですか?」担当者の知識不足で起きた悲劇
ここで、僕の苦い失敗談を一つ。
活動初期、ある中堅の総合型エージェントに登録した際のことです。担当者は若くて感じの良い女性でしたが、IT業界の知識が絶望的に欠けていました。
僕: 「できれば成長性の高いSaaS企業で、IT企画の仕事がしたいんです」
担当者: 「サース……ですか? ソフトウェアの販売会社ということでしょうか?」
彼女が紹介してきたのは、ITとは名ばかりの「家電量販店での回線販売」や、古すぎる「下請けSIerの事務職」ばかりでした。
担当者の質 = あなたのキャリアの限界
エージェントの看板が立派でも、目の前の「担当者」がIT業界のビジネスモデル(MRRやチャーンレートなど)を理解していなければ、あなたの10年の経験は「ただの事務経験」として処理されてしまいます。
35歳の転職活動において、「話が通じない担当者」と時間を共にすることは、最大のリスクなのです。
5. まとめ:自分に合う担当者を「トーナメント形式」で選ぶ最強の戦略
エージェント選びに「唯一の正解」はありません。あるのは**「あなたとの相性」だけです。
そこで僕がおすすめするのが、以下の「エージェント・トーナメント戦略」**です。
- 予選: dodaとリクルートエージェントに登録。求人の「数」を出し尽くし、相場を掴む。
- 準決勝: JACリクルートメントと、スカウトで来た「IT特化型エージェント(Geekly等)」と面談。
- 決勝: それぞれから提案された求人の「質」と、担当者の「IT理解度」を比較。最も信頼できる1〜2名に絞って、並走してもらう。
成功への方程式
$$転職の成功率 = (求人の分母 \times 担当者の翻訳力) + あなたの決断$$
35歳。もう、無駄な面談に時間を費やす余裕はありません。
論理的に、かつ戦略的にエージェントを使い分けること。それが、メーカーという「安定した檻」からITという「成長の荒野」へ、高待遇で飛び移るための唯一の方法です。
まずは、dodaで自分の市場価値の「分母」を知り、JACで「最高値」を狙う。 この2段構えで、あなたの新しいキャリアをスタートさせてください。
次回予告: 担当者が「ハズレ」だとキャリアは詰む。当たり担当者を見抜く「5つの質問」を公開します。


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