狙い目は「シリーズB・C」。35歳が年収を下げずに、成長の波に乗れるベンチャーの選び方。

未分類

狙い目は「シリーズB・C」。35歳が年収を下げずに、成長の波に乗れるベンチャーの選び方。

「ベンチャー企業って、なんだか若者が徹夜で働いていて、いつ潰れるかわからない不安定なイメージ……」

35歳、大手メーカーで安定した環境に身を置いているあなたにとって、「ベンチャー」という響きにはワクワク感よりも先に「恐怖」が勝るのではないでしょうか。僕もそうでした。家族がいる、ローンがある。そんな状況で「一か八かの賭け」に出る勇気なんて、とても持てませんでした。

でも、IT業界に転職してわかったことがあります。それは、ベンチャーを一括りにして考えるのは、宝の山をスルーするのと同じだということです。

今の転職市場、特に2026年の最新トレンドでは、35歳以上のミドル人材が「最も高く売れる」特定のフェーズが存在します。それが、資金調達のステージでいうところの**「シリーズB・C」**です。

今回は、リスクを最小限に抑えつつ、メーカー時代以上の年収と、上場時のリターン(ストックオプション等)の両取りを狙える「美味しいベンチャー」の選び方を、僕の実体験をもとに徹底解説します。


目次

  1. ベンチャーを「ひと括り」にするのは損。知っておくべき「投資フェーズ」の基礎知識
  2. なぜシリーズB・Cが35歳の「最適解」なのか。大手出身者の価値が爆上がりする理由
  3. 実体験:拡大期ベンチャーで「メーカー仕込みの管理能力」が神扱いされた話
  4. 倒産リスクを回避し、上場の果実を狙う「美味しい企業」の3つの見極め方
  5. まとめ:エージェントに「シリーズB・Cの案件を教えて」と指名することから始めよう

1. ベンチャーを「ひと括り」にするのは損。知っておくべき「投資フェーズ」の基礎知識

「ベンチャー=不安定」というイメージは、主に創業直後の**「シード期」「シリーズA」**と呼ばれるフェーズに当てはまるものです。まずは、この違いを理解しましょう。

成長段階によるフェーズの違い

  • シード〜シリーズA(0→1フェーズ): まだ製品が売れるかどうかも不透明。少人数の若手が勢いで突き進む時期。年収は下がりやすく、リスクも極めて高い。
  • シリーズB・C(1→10、10→100フェーズ): 製品が売れることが証明され、数十億〜百億円単位の巨額資金を調達し、一気に組織を大きくする時期。ここが35歳の狙い目です。

[Table: Startup Funding Series and 35yo Career Strategy]

項目シリーズAまで(創業期)シリーズB・C(拡大期)
主な目的プロダクトの完成・検証組織構築・売上拡大
年収水準低め(将来の夢重視)高め(大手並み〜以上)
求められる人ゼロから作れる若手組織を整えられるミドル
倒産リスク高い比較的低い(資金潤沢)

35歳から飛び込むなら、ビジネスモデルが確立され、あとは「どう組織を大きくするか」というフェーズにいる企業を選ぶのが、最も賢い戦略です。


2. なぜシリーズB・Cが35歳の「最適解」なのか。大手出身者の価値が爆上がりする理由

なぜ、拡大期のベンチャーは、あなたのような「大手メーカー出身者」を欲しがっているのでしょうか。

理由1:巨額の資金があるから「年収」を維持できる

シリーズB・Cの企業は、ベンチャーキャピタルから巨額の資金を調達しています。彼らの直近の課題は「優秀な人材を確保して、一気にアクセルを踏むこと」です。そのため、大手企業の給与テーブルを維持、あるいは100万〜200万円上乗せしてでも、経験豊富な人材を引っ張ってこようとします。

理由2:「組織の綻び」を直せる大人の経験が必要

50人、100人と社員が増えてくると、若手だけの勢いでは組織が回らなくなります。「会議が決まらない」「評価制度がない」「コンプライアンスがガタガタ」。こうした混乱期にあるベンチャーにとって、「整った組織(大手メーカー)」で当たり前の作法を身につけてきた35歳は、まさに救世主なのです。


3. 実体験:拡大期ベンチャーで「メーカー仕込みの管理能力」が神扱いされた話

僕が転職したSaaS企業は、まさにシリーズBの真っ只中でした。IT未経験の僕が、なぜいきなり現場で重宝されたのか。それは、僕がメーカー時代に「当たり前すぎてつまらない」と思っていたスキルが、彼らにとっては「喉から手が出るほど欲しいノウハウ」だったからです。

メーカー出身者の「当たり前」は、ベンチャーの「神スキル」

  • KPI(目標数値)の管理: 「なんとなく頑張る」のではなく、因数分解して進捗を追う習慣。
  • 会議体の設計: 目的を決め、アジェンダを用意し、議事録を残す。これだけでプロジェクトの速度が劇的に上がりました。
  • ガバナンス意識: 法務やコンプライアンスの視点を持って仕事を進める。これは将来の上場(IPO)を目指す企業にとって不可欠な資質です。

「メーカーで10年培った『普通』は、ITベンチャーでは『最強の型』になる」

この事実に気づいたとき、僕の市場価値に対する不安は完全に消え去りました。ITの知識は後から詰め込めますが、こうした「仕事の進め方の型」は一朝一夕では身につかないからです。


4. 倒産リスクを回避し、上場の果実を狙う「美味しい企業」の3つの見極め方

とはいえ、ベンチャーである以上、リスクはゼロではありません。僕が転職時に実践した、失敗しないための「目利き」のポイントを教えます。

① 有名なベンチャーキャピタル(VC)が入っているか

「どのVCが投資しているか」は、その企業の信頼度を測る最大の指標です。プロの投資家が厳しい審査(デューデリジェンス)をクリアした証だからです。

  • チェックポイント: リード投資家に、国内大手のVCやメガバンク系、または海外の有名ファンドが入っているかを確認しましょう。

② 事業の「ユニットエコノミクス」が健全か

難しい言葉ですが、要は「顧客1人あたりから得られる利益が、獲得コストを上回っているか」です。シリーズB以降であれば、ここが明確になっているはず。

  • 面接での質問例: 「現在のユニットエコノミクス(LTV/CAC比率など)の状況はどうなっていますか?」と聞くだけで、相手は「この人はビジネスの構造を理解しているな」と一目置いてくれます。

③ ストックオプション(SO)の発行状況

将来の上場時に莫大な利益を得られる「ストックオプション」。これが残っているかどうかも重要です。

  • 狙い目: シリーズB・Cであれば、上場前の最後のチャンスです。年収を維持しつつ、将来的に**「数百万円〜数千万円の臨時ボーナス」**になる可能性がある権利を交渉の材料にしましょう。

5. まとめ:エージェントに「シリーズB・Cの案件を教えて」と指名することから始めよう

35歳。あなたが今いる大手メーカーという「安全地帯」から一歩踏み出すのは、確かに勇気がいることです。

しかし、「シリーズB・Cの拡大期ベンチャー」という場所を選べば、リスクを最小限に抑えつつ、メーカー時代には絶対に到達できなかった年収とやりがいを手に入れることができます。

2026年現在、こうした「大人の経験を持つミドル人材」の求人は、前年比でさらに増加しています。

あなたが今、やるべきこと

自分一人で「どの企業がシリーズBなのか?」を調べるのは大変です。だからこそ、プロの力を借りてください。

  • ビズリーチなどのスカウト型サイトに登録し、プロフィールに「大手での組織管理経験」「プロジェクト進行経験」を具体的に書き込む。
  • エージェントとの面談で、はっきりと**「シリーズB・C以降の、資金力があるベンチャーの企画・管理職を希望します」**と伝える。

これだけで、紹介される求人の質が劇的に変わります。

「ベンチャー=若者の特権」というのは、もう昔の話。今は、あなたの10年の経験を「仕組み」に変えられる、大人の出番です。

自分の市場価値が、成長企業の波に乗ったとき、いくらまで跳ね上がるのか。それを確かめることから、あなたの新しい人生をスタートさせてみませんか?


次回予告: IT業界の「ブラックな層」に捕まらないために。絶対に避けるべき「多重下請け構造」を解説します。

コメント

タイトルとURLをコピーしました