IT業界の「多重下請け」に捕まるな!35歳が絶対に避けるべき企業と、上流工程へ行く方法。

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IT業界の「多重下請け」に捕まるな!35歳が絶対に避けるべき企業と、上流工程へ行く方法。

「IT業界=ブラック」

大手メーカーにいた頃の僕が、転職をためらっていた最大の理由がこれでした。ニュースで流れる「過酷な残業」「使い捨てにされるIT土方」という言葉。35歳、家族も守らなければならない年齢で、そんな場所に飛び込むのはあまりに無謀に思えたのです。

しかし、IT業界に転職して150万円の年収アップを叶えた今、確信していることがあります。それは、**「IT業界がブラックなのではない。IT業界の特定の『階層』がブラックなのだ」**ということです。

メーカーでいうところの「元請け」と「孫請け」の差が、IT業界ではさらに残酷な形で現れます。ここを理解せず、適当に求人サイトで「未経験歓迎」の文字に飛び込むと、35歳の貴重なキャリアをドブに捨てることになりかねません。

今回は、IT業界の闇である「多重下請け構造」を暴き、僕たち35歳が絶対に選ぶべき「ホワイトな上流企業」の見極め方を徹底解説します。


目次

  1. 【図解】IT業界の「ピラミッド構造」と多重下請けの真実
  2. 35歳で「下請け・SES」に入るのが致命的な3つの理由
  3. 狙うべきは「自社開発(自社プロダクト)」企業一択である理由
  4. ブラック企業を回避する「求人票の裏側」チェックリスト
  5. まとめ:まずはエージェントに「構造」を整理してもらおう

1. 【図解】IT業界の「ピラミッド構造」と多重下請けの真実

まず、あなたがこれから足を踏み入れるIT業界の「形」を理解しましょう。IT業界は、大きく分けて3つの層からなるピラミッド構造になっています。

① 自社開発企業(最上流)

自社でサービス(SaaSやアプリなど)を作り、直接ユーザーに提供する企業です。

  • 特徴: 利益率が高く、自分たちで納期をコントロールできる。本連載で僕が最もおすすめしている層です。

② 元請け・大手SIer(上流〜中流)

他社からシステム開発を「一括受託」する企業です。

  • 特徴: 企画や設計を主に行い、実際の作業は下請けに流す。年収は高いが、調整業務が多く、メーカーの事務に近い性質があります。

③ SES・下請け開発(中流〜下流)

元請けから仕事の一部を請け負ったり、エンジニアを客先に派遣(SES)したりする企業です。

  • 特徴: ここがいわゆる「ブラック」の温床になりやすい場所です。 人を貸し出すことでマージンを抜くモデルのため、労働時間=売上となり、長時間労働が常態化しがちです。

2. 35歳で「下請け・SES」に入るのが致命的な3つの理由

「未経験からでもエンジニアになれる」「スキルが身につく」という甘い言葉で誘ってくるSES企業は多いですが、35歳のメーカー出身者がここに入るリスクは計り知れません。

① 「労働力」として使い潰される

下請け・SESのビジネスモデルは「人貸し」です。現場(客先)が変わるたびに新しい環境で一兵卒として働くことになります。35歳でこれまでのマネジメント経験や調整力を活かせる場面は少なく、単なる「安価な労働力」として扱われるリスクがあります。

② キャリアの「積み上げ」ができない

派遣される現場によって使う技術もルールもバラバラです。メーカーでの「専門性」を強みにしたい僕たちにとって、**「どこでも通用しない、細切れの経験」**ばかりが積み重なるのは、将来の市場価値を自ら下げる行為です。

③ 給与の天井が低い

中抜きが前提の構造なので、あなたがどんなに頑張っても、会社に入る売上の上限は決まっています。年収150万アップどころか、メーカー時代よりも下がってしまうケースがほとんどです。


3. 狙うべきは「自社開発(自社プロダクト)」企業一択である理由

僕が年収150万円アップを勝ち取ったのは、この「自社開発(自社プロダクト)」企業へ転職したからです。なぜここが最強なのか。

「利益の源泉」を自分で握っている

自社開発企業は、プロダクトが売れれば売れるほど利益率が上がります。第7回で解説した「限界費用ゼロ」の恩恵をフルに受けられるため、社員への還元率も圧倒的に高いのです。

納期と品質を「自社」でコントロールできる

下請けのように「客先の無理難題」に振り回されることがありません。もちろん忙しい時期はありますが、「なぜこの仕事が必要なのか」という納得感があり、スケジュールも自社で調整できるため、働き方の自由度が格段に高いのが特徴です。

メーカー出身者の「企画・調整力」が最も高く売れる

自社開発企業において、エンジニアと対等に話し、ビジネスの方向性を決める「企画職」の存在は極めて重要です。メーカーでの現場感覚と調整力があれば、IT未経験であっても「上流工程のプロ」として迎え入れられます。


4. ブラック企業を回避する「求人票の裏側」チェックリスト

では、具体的にどうやってホワイト企業を見抜けばいいのか。求人票の「怪しいサイン」と「安心サイン」を整理しました。

⚠️ ここが怪しい!ブラックフラグ

  • 「アットホームな職場」「やる気重視」: 具体的なスキルや評価制度がない証拠。
  • 「入社祝い金あり」: 離職率が高く、金で釣らないと人が集まらない可能性。
  • 「勤務地:一都三県(プロジェクトによる)」: 100% SES(客先常駐)です。自社で働くことはほぼありません。
  • 平均残業時間が「10時間未満」と極端に短い: SESの場合、自社での残業ではなく「客先での残業」をカウントしていないだけのケースがあります。

✅ ここは安心!ホワイトサイン

  • 「自社プロダクトの成長に伴う増員」: ビジネスが順調な証拠。
  • 「エンジニア比率が50%以上」: 技術を大切にしており、外注に丸投げしていない。
  • 具体的な「テックスタック(使用技術)」の記載: 現場の技術者が求人票作成に関わっている=現場の風通しが良い。
  • 「完全自社内勤務」: 自分のデスクで、腰を据えてプロダクトに向き合える環境。

5. まとめ:まずはエージェントに「構造」を整理してもらおう

35歳。人生の後半戦をかけた転職で、ブラック企業の片棒を担ぐわけにはいきません。

IT業界は、正しい「階層」にさえ行けば、メーカー時代には考えられなかったような**「高年収」「柔軟な働き方」「刺激的な成長」**が約束されています。

あなたの「現在地」を間違えないために

「自分はこの会社の求人に応募しても大丈夫だろうか?」 「自分のスキルで、自社開発企業に潜り込めるだろうか?」

そう不安になったら、一人で悩まずにプロの意見を仰いでください。僕が使ったのは、ビズリーチなどのスカウト型エージェントです。

彼らは「どの企業がSESで、どの企業が自社開発なのか」という裏事情を熟知しています。自分の経歴を登録し、「自社開発企業の企画職を志望している」と伝えるだけで、ブラック企業を排除した「質の高い求人」に絞ってアプローチを受けることができます。

「IT業界」という言葉に騙されず、その中にある「構造」を見極めてください。

正しい場所を選べば、あなたのメーカーでの10年は、驚くほど高い値段で買い取られます。まずはエージェントに登録して、あなたの「目利き」をサポートしてもらうことから始めましょう。


次回予告: 第4章スタート。自分の10年をIT業界の言葉に書き換える「最強の自己分析ワーク」を公開します。

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