「会社の名刺」がなくても稼げる自分へ。35歳、メーカーマンが捨てたプライドと手に入れた自由。

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「会社の名刺」がなくても稼げる自分へ。35歳、メーカーマンが捨てたプライドと手に入れた自由。

「○○商事の××です」「あぁ、あの大手メーカーの!」

35歳までの僕にとって、会社の看板が入った名刺は「最強の武器」であり「自分そのもの」でした。誰もが知る社名を名乗れば、初対面の相手からも一定の信頼を得られ、親戚の集まりでも鼻が高い。

しかし、その名刺の重みに、僕は知らず知らずのうちに依存していました。

「もし明日、この会社がなくなったら。この名刺が使えなくなったら、僕には何が残るんだろう?」

この問いに、当時の僕は答えることができませんでした。

今回は、本連載の締めくくりとして、僕が大手企業の看板を捨てることで手に入れた「本当の自由」と、個人の市場価値で生きることの快感についてお伝えします。


目次

  1. 大手企業の看板を失う「恐怖」をどう乗り越えたか
  2. 「○○会社の△△さん」から「IT企画の〇〇さん」への脱皮
  3. いつでも辞められるから、今の会社を「対等なパートナー」として選べる
  4. 連載のまとめ:次は「具体的なIT企画職の魅力」へ
  5. 最後に:あなたの「武器」を再確認する第一歩を

1. 大手企業の看板を失う「恐怖」をどう乗り越えたか

転職を決意した時、一番のブレーキになったのは「プライド」でした。

10年以上かけて築き上げた社内での立場、周囲からの「あいつは安定した大手で頑張っている」という目、そして手厚い福利厚生。それらをすべて捨て、無名のITベンチャー(現在の職場)へ行くのは、自分のアイデンティティを破壊するような感覚でした。

「名刺の魔法」が解けた瞬間

しかし、あるキャリア相談でかけられた言葉が、僕の目を覚まさせてくれました。

「あなたが誇りに思っているのは、あなた自身の能力ですか? それとも会社のロゴですか?」

ハッとしました。僕がこれまで受けてきた敬意の8割は、会社のロゴに向けられたものでした。僕自身のスキルや人間性が評価されていた部分は、ごくわずかだったのです。

「このまま40代、50代になれば、ますますロゴへの依存度は高まる。そうなってから看板を失ったら、本当に再起不能になる」

そう確信した時、「看板を捨てるリスク」よりも「看板に依存し続けるリスク」の方が遥かに大きいことに気づいたのです。


2. 「○○会社の△△さん」から「IT企画の〇〇さん」への脱皮

IT業界へ転職して、最も変わったのは「自己紹介」の中身です。

今の僕の名刺には、誰もが知る有名なロゴはありません。でも、今の僕は胸を張ってこう言えます。

「IT企画として、現場の非効率をシステムで解決し、年間数千万円のコスト削減を実現しています」

会社ではなく「職能」で生きる快感

IT業界では、会社名はあくまで「今、自分が所属しているプラットフォーム」に過ぎません。それよりも重要なのは、**「あなたは何ができるプロフェッショナルなのか?」**という問いへの回答です。

メーカー時代と現在の自分を比較してみると、その差は一目瞭然です。

項目メーカー時代(看板依存)現在(スキル自律)
アイデンティティ「○○会社の社員」「IT企画・PMのプロ」
強みの源泉社内調整力・社内人脈汎用的な課題解決スキル・IT知識
評価の主体上司・人事部労働市場全体(スカウト等)
キャリアの主導権会社(異動・転勤)自分(いつでも転職可能)

最近、ビズリーチのマイページを更新したところ、前職時代には考えられなかったような優良企業から「あなたのこの経験を、ぜひうちで活かしてほしい」とスカウトが届くようになりました。

「会社の名刺」がなくても、僕という個人が必要とされている。

この実感は、大手企業の看板に守られていた時よりも、何倍も僕を自由で強気にさせてくれました。


3. いつでも辞められるから、今の会社を「対等なパートナー」として選べる

「キャリア自律」を手に入れて得られた最大の恩恵は、今の会社との関係性が劇的に変わったことです。

会社と社員の「不健全な依存関係」からの脱却

メーカー時代の僕は、「ここでしか生きていけない」という恐怖があったため、上司の顔色を伺い、納得のいかない指示にも「はい」と言うしかありませんでした。これは、雇われているというより「支配されている」状態に近かった。

しかし、今は違います。

「自分にはどこでも通用するスキルがある。もしこの会社が自分を正当に評価しなくなったり、やりたいことができなくなったりしたら、いつでも他へ移ればいい」

この精神的な余裕があるからこそ、会社に対して対等な立場で意見が言えるようになりました。結果として、仕事の質が上がり、さらに評価が高まるという「正のループ」が生まれています。

今の僕にとって、会社は「骨を埋める場所」ではなく、**「自分のスキルを最大限に発揮し、報酬を得るためのパートナー」**です。このドライでありながら健全な関係こそが、35歳からの働き方の正解だと確信しています。


4. 連載のまとめ:次は「具体的なIT企画職の魅力」へ

ここまで5回にわたって、35歳メーカー勤務の僕がなぜIT業界を目指し、どうマインドセットを変えていったのかをお伝えしてきました。

  • 第1回: 安定は幻想だと気づき、市場を変える決意をした
  • 第2回: 年収は努力ではなく「業界」で決まる現実を知った
  • 第3回: メーカーでの泥臭い経験が、IT業界では「武器」になった
  • 第4回: 現状維持こそが最大のリスクであることを試算した
  • 第5回: 看板を捨てて「個人の自由」を手に入れた

僕の物語の第1章(マインド編)は、ここで完結です。

でも、あなたの物語はここから始まります。

「でも、具体的にIT業界でどんな仕事をするの?」「未経験からIT企画職って、具体的に何をアピールすればいいの?」

そんな疑問を持つ方のために、次回のシリーズ(第2章)では、IT企画職の具体的な仕事内容や、内定を勝ち取るための具体的な選考対策を深掘りしていきます。


5. 最後に:あなたの「武器」を再確認する第一歩を

最後にもう一度、皆さんに問いかけたいと思います。

「明日、会社がなくなっても、あなたは今の年収を稼ぎ続ける自信がありますか?」

もし、少しでも不安を感じたなら。

もし、自分の価値が「会社の看板」にしかないと感じているなら。

今すぐ、その看板の外側にある「あなたの市場価値」を確かめてください。

僕の転職活動の始まりは、ビズリーチに登録したことでした。

最初は、自分の経歴をIT風に書くことすら難しかった。でも、エージェントと話し、自分の「泥臭い調整力」が「プロジェクトマネジメントスキル」として高く評価されることを知った時、世界が変わりました。

あなたが今、取るべき行動

  1. ハイクラス転職エージェント(ビズリーチなど)に登録する。
  2. 職務経歴書を「他社の人間が読んでも凄さがわかる言葉」に書き換える。
  3. 届いたスカウトを眺めて、自分の需要を確認する。

これだけで十分です。転職するかどうかは、その後に決めればいい。

まずは「会社の名刺」に頼らない、あなた自身の価値を信じることから始めてください。

35歳。ここからが、あなたの本当のキャリアの始まりです。


次回予告: 第2章スタート。コードが書けなくてもITで高年収を狙える「企画職」の正体に迫ります。

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